現在クラシックギターを演奏する際には足台(フットスツール)を用いて演奏する事が主流となっています。
足台を使用することで左腕は大きく可動範囲が広がり、演奏しやすくなりますし、猫背にならずに身体をまっすぐにかまえることができます。※おそらく初めてギターを習う大半の方は足台の方を勧められると思います。
クラシックギターの場合、ネックの角度であったりネックの高さを出すことによってローポジションからハイポジションまで素早く移動して演奏することができるのです。
というわけで足台はクラシックギターを演奏する際の必須アイテムなのですが、近年では沢山のギターレスト(足台のかわりになる道具)も続々と開発され販売されるようになりました。
足台は優れたアイテムですが、片足を足台に乗せたまま、長時間同じ姿勢で演奏し続けることによって、稀に腰や肩に負荷がかかってしまう場合があるのです。
そういった様々な問題を解決すべく進化する「ギターレスト」の中から【エルゴプレイギターサポート トレスターモデル】を使用した個人的感想を画像と共に簡単にお届けいたします。
エルゴプレイというメーカーのギターレスト。数種類の形がリリースされ入手する事ができます。このタイプはドイツのギタリスト【ミハエル・トレスター】が発案/監修したものらしく、多関節に設計されておりあらゆる角度での設定が可能なモデルとなります。
非常によく設計されており、つまみを回せば高さも変えられますので、椅子を選びません。
収納時にはなかなかコンパクトになります。
収納時のサイズはアランフェスギターケースにぎりぎりフィットするサイズです。
従来のエルゴプレイより、はるかに場所をとりませんので持ち運びも便利です。
※入れる向きを間違えると入りませんし、ネックとヘッドの傾斜がきついスペイン系のギターは入らないかもしれません。
装着はとても簡単で4個の吸盤をギター側面に張り付けるだけでしっかりと固定できます。
外す時も吸盤にあるベロを引っ張るだけで簡単に外すことができます。
ギターを挟むタイプの金属製ギターレストよりも傷などの心配がなく安心して使用できますね。
いざ装着!
ここはあえて最大サイズにて装着してみました。
これだけ伸びれば座高が高い筆者でも大丈夫です。
慣れるまでは車幅感覚がわからず、かまえようとした時にあちこちに衝突する事が多々ありましたので気を付けましょう。
底の部分にはしっかりとゴムが張り付けてあるので衣類による滑りが解消されます。
※購入して4年ほど経ち、経年劣化でゴムがつるつるになってしまいましたが、まだまだ使えます。
以上のようにメリットがたくさんある魅力的な商品ですが、
使い方次第では、左手の自由度に対し右手は固定してしまう傾向にある事や、ギターの美しい左右対称のフォルムに対して少々ロボット的な外観なのは好みが分かれる所です。
当教室では正しいフォーム作りを心がけています。
ギターを演奏する方、それぞれの身長や体形に依存するので一概には言い切れませんが、個人的には大好きな商品です。